2008年11月21日

第4話 裏切りの又兵衛

秀吉軍参謀の誘いを受けた又兵衛は、自分の主である三木城城主の別所長治を裏切った。

後藤又兵衛隊が裏切ったため城は完全包囲となり、補給路は断たれた。

ここに後世まで伝わる「三木の干し殺し」が行われた。

 
「俺は悪くないよな?」
いかにも責任を人になすりつけるようにして、側近に恐る恐る聞く又兵衛。

「・・・・・。」
答えられない側近。

「・・・・・うん。」
とりあえず一人ごとを言う又兵衛。

個人的な能力はずばぬけていたが、まだまだ優柔不断であった。


もっとも残酷な作戦に又兵衛は心を痛めたようだ。

しかし、又兵衛はおしゃべりな性格でもある。
であるから秘密を守れない男でもある。

又兵衛が内通している事は三木城の皆が知っていた。

だから、城主以外の城中の者はこっそり抜け穴を作り逃げ出していた。

やがて城が落城した。

又兵衛は功労者として迎えられ、黒田官兵衛からお呼びがかかり、工事中の姫路城に呼ばれた。

城の受付で又兵衛は生涯の友と出会うことになった。


  




posted by しげる at 19:41| Comment(37) | 第1章 後藤又兵衛と黒田長政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月13日

第3話 困った又兵衛

 初登城で城の人気者になった又兵衛、緊急会議のため城主に呼ばれ再び城に向かった。

 城に入ると、下っ端の兵卒たちは、こぞって又兵衛に向かって挨拶する。又兵衛は大柄で利発な顔立ち、服装も立派で、どっから見ても一流の武将である。
 そんな又兵衛だか城の本丸に入ると、笑いものになる。
 
 なぜなら女性が苦手な又兵衛は女性をまともに見ることが出来ない癖がある。内心は興味があるのだが、恥ずかしくてチラチラと見ることができない。
 よって「チラ見の又兵衛」とあだ名がつけられていた。

 本丸の評定の間に入り、城主からの発言に又兵衛が驚いた。

「明後日から、織田信長を裏切り、毛利軍に味方する、理由は内緒」

 又兵衛は驚いた、主君の別所長治が、勢いにのる信長を裏切るのである。

 もともと織田軍の毛利討伐隊の羽柴秀吉軍と仲の悪かった長治が、秀吉の傘下に入るのが真剣に嫌だったようだ。

 秀吉軍の参謀に黒田官兵衛がいる。官兵衛と又兵衛は家族ぐるみの付き合いがある。

「これは困った・・。主君は裏切れないし、官兵衛とも戦いたくない。このまま本当に叛旗をひるがえしたら、負けるのは分かってる。とりあえず官兵衛に相談しよう。」

 個人的能力は高いが社会的常識に欠ける又兵衛は敵の参謀に、謀反のことを教えてしまったのである。

 もちろん又兵衛には悪気はない・・・

その後黒田官兵衛との手紙のやりとりが続いた。


 *ここで又兵衛の1年前の回想が終わり、第1話の続きとなる*


posted by しげる at 08:42| Comment(2) | 第1章 後藤又兵衛と黒田長政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月12日

第2話 軍議に出席した又兵衛

秀吉軍の黒田官兵衛の謀略に乗った又兵衛は、自分の主の三木城城主の別所長治の天守閣に向かって鉄砲を放った。

鉄砲を撃っている間、又兵衛は一年前の出来事を回想していた・・・


後藤又兵衛は名家の出である。祖は藤原氏でなかなかのもので播磨の小さいながらも春日山城の城主である。

又兵衛は体格もよく、頭もよい。身長180を超える大柄な体格をもち、独学で兵法も覚えたほどである。
自分大好きな又兵衛は毎朝、早起きして、剣術、読書、武術の鍛錬に励んでいた。

ちなみに戦闘能力は58である。(MAX時)

ジャンプで城壁を超えられるだけでなく、地面に耳を当てただけで、敵がどこにどれだけいるか分かるほどである。


 この能力が評価され、18歳の又兵衛は部隊長に昇格し、初の軍議に参加するため、三木城に登城した。
 これまで自分鍛錬に励んできた又兵衛は純粋な心の持ち主である。
初めて城に登城し驚いたのは、女官の多さだった。
 
 この道にうとい又兵衛は困惑し廊下で女官とすれ違うたびに、目を合わさないようにした。
 しかし、これが悪かった。意識して目を合わさないようにするために、周りからチラチラと女官を見ているように見えてしまったのだ。。

 又兵衛は初登城で城の人気者になった。

 周りの侍や女官から、”チラ見の又兵衛”と言われるようになった。
 
 もちろん本人の前では”チラ見の又兵衛”とは言わない。


初登城から3ヶ月後、城主から緊急評定の案内が届いたので、再び三木城にいった。


 
 





posted by しげる at 06:20| Comment(1) | 第1章 後藤又兵衛と黒田長政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月11日

第1話 後藤又兵衛と黒田官兵衛

 この朝、又兵衛は暗いうちから起床していた。

 時は戦国時代の1580年、織田信長が今川義元をやぶり領地拡大を謀っていた。
 又兵衛の主君は、織田軍団の出世頭の羽柴秀吉と対立し織田軍団に叛旗をひるがえした別所長治である。

 別所軍団は三木城にこもり、篭城戦を展開していた。
 又兵衛は城の最前線で鉄砲隊を率いて、秀吉軍の先鋒隊の謀将として名高い黒田官兵衛と対じしていた。

 又兵衛隊は屈強な鉄砲隊と足軽隊で構成されており、秀吉軍の三木城包囲を阻止していた。1番隊の羽柴秀長軍を破り、つづいて5番隊の堀尾軍も破り、城の南西部を守り、物資補給を行っていた。

 この朝、又兵衛が早いうちから起床し、城壁の鉄砲狭間から黒田官兵衛軍をながめながら、つぶやいていた。
 
「まだか・・・・・。」
「そろそろか・・・。」
と、官兵衛から送られた密書を握り締めながら、独り言をつぶやいた。

 そのとき、官兵衛軍から3つの狼煙が上がった。
 官兵衛軍の合図である。

そして又兵衛は、すでに準備済みの鉄砲隊に合図を送った。
「敵はウツケの長春、天守に向かって放て・・・」

いっせいに又兵衛隊の銃声が鳴り響き、別所軍は混乱を極め、ここで三木城が完全包囲された。

 これでいいのだぁ 

と又兵衛は心のなかでつぶやいた。
 

 
posted by しげる at 12:50| Comment(0) | 第1章 後藤又兵衛と黒田長政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月08日

軍師 後藤又兵衛

後藤又兵衛

知名度は低いが、戦国末期最強の軍師。

豊臣秀吉を天下人までのし上げた黒田如水に仕え、後に浪人となり、大阪の陣では、徳川家康相手に真田幸村、木村重成らとともに壮絶な戦いを繰り広げた。

実力派の又兵衛がなぜ敗軍の将になったのか?

なぜ戦う前から敗北が決まっていた豊臣家に仕えたのか?
味方のはずの大野治長、織田有楽斎らとの確執。
真田幸村と出会い、戦国武将として再び輝くこととなった又兵衛は、なぜ敗れたのか?

又兵衛の武将としての意地、葛藤に迫ろうと思う。
posted by しげる at 23:16| Comment(1) | プロローグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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